2019-2020年度 会長運営方針

 

2019-20年度

会長運営方針 『一つ心に』

                               会長 河合岳雄

2019-20年度 国際ロータリーのテーマ

ロータリーは世界をつなぐ

 

 

今年度国際ロータリークラブ会長、マーク.ダニエル.マローニー氏は、開口一番、「昨年度の退会者は過去最高の数字となった」と述べられました。即ち、今ロータリークラブに最も求められるのは、退会防止と、増強にあると言えるでしょう。ロータリーの体験の中核にあるのが、「つながり」であり、それがあるから我々はロータリーに入会し、とどまるのであると述べておられます。家族とのつながり、異職種とのつながり、人種間のつながり、そして国連とのつながりなどを通じて、ロータリーを成長させる。今年度のテーマは、「ロータリーは世界をつなぐ」と宣言されました。

それを受けて、2680地区浅木幸雄ガバナーのテーマは、地域社会をつなぎ(Connect)、多様性に富んだ会員組織へ変革する(Transform)であります

今年度篠山ロータリークラブの第58代会長を拝命することになりましたが、幹事の経験も無く、いきなり乗客が船長になったようなもので、果たして無事航海、寄港ができるのか、心もと無い思いで、少しばかりロータリーの歴史を勉強いたしました。

ロータリークラブはポールハリスを中心として4人のメンバーから発足しました。当時は職業道徳が大変乱れており、だましたもの勝ちの風潮の中で、自分たちだけはまともな商売をやろうと結束したことが始まりの様です。その考え方は多くの心ある経営者の共感を呼び、瞬く間に全米、そして世界へと広まりました。

日本でも、勤勉、正直、などを大切にしてきた国民性もあり、職業奉仕を根幹とする

ロータリークラブの精神は大いに受け入れられました。顧客の立場で信頼できる商品を取引することで双方両得、またその利益を従業員に還元することで3方得するという、まさに近江商人の世界にマッチしたのです。特に日本ではその精神性が高められ、哲学的にすらなったように思われます。「ロータリーは人生道場である」、「入りて学び、出でて実践せよ」などの名言が生まれ、良きロータリアンになること、良きロータリアンを育てることが求められる、すなわち良き経営者や良き社会人となること、また育てることが大儀となってきました。より成熟した社会を作るという点からも、誠に素晴らしい教えでありました。

しかしながら、ロータリークラブが世界中に広まるに従い、特に発展途上国では、紛争や貧困そして劣悪な衛生環境のため、毎日のように子供達が死んでいくという現実を目の当たりにしました。そこでは指導者育成よりも弱者救済が急務となるわけですが、ロータリアンは基本的に経営者であり、多くの従業員やその家族の生活を支えているわけで、直接奉仕することはできません。そこで多くの会員から善意のお金を集め、最も信頼できそうな組織として、国連、中でもWHOやユニセフに託し、学校を作ったり、井戸を掘ったりして、いわゆる水と教育の改善に寄与しているわけです。それにより、我々ロータリアンは良いことをしたという細やかな幸福感を得ていることになります。

私たちは何を求めて日々の生活を頑張っているかと言うと、端的に言えば幸せな人生を送るためと言えるのではないでしょうか。加古川での地区大会で、竹田先生は講演の中で惜しまれながら死んでいくのが幸せな人生を生きたことの証であると言われました。日々の生活の中においては、愛する人や、信頼できる仲間と喜びを分かち合える時に、最も幸福感が得られるのではないかと思います。金や地位や名誉ではないのです。些細なことでも、ともに喜びあえる人がいることが何よりも大切であると言えます。

ところでロータリアンとしての幸福感はどこにあるのか。それは職業奉仕の中にこそあるのではないでしょうか。顧客に喜んでもらい、信頼できる従業員とともに喜びを分かち合う時にこそ、幸福感が得られると言えるのではないでしょうか。これこそが「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる。」という金言に結びつくものと思います。

地域社会において、職業奉仕を全うすることにおいてこそ、その存在が認知され、称賛されると思います。私自身、篠山ロータリークラブに入会以来、個人、家族、職業、そしてロータリーというスタンスでやってきました。会長になったからと言ってそのスタンスを変える気はありませんし、変えてはいけないとさえ思っています。職業あってのロータリアンであって、ロータリーあっての職業ではありません。会員の皆様も自分のスタンスをしっかりと持って活動して頂ければと思います。

先述しましたように今年のRIのテーマは「ロータリーは世界をつなぐ」です。つながりと聞いてすぐに思い浮かべるのが「手に手つないで」です。この歌詞の一節に「一つ心に」と言うのがあります。ロータリーは時々おかしな表現をすることがあって、「奉仕の理想」がその典型例ですが、普通なら「心一つに」となるのが正しいように思います。しかし、この「一つ心に」と言う言葉はなかなか面白い言葉で、文字通り、心を一つにして頑張ろう。あるいは、ここは一つ心(気合い)を入れて頑張ろうと捉えることもできます。またこの「一つ」と言うところに、「ロータリアンの誇り」などを入れてみると、どうなるでしょうか?

世の中には様々な誘惑が満ちており、特に仕事においは、致命傷となることがあります。粉飾決算やデータの改竄、資材のごまかしなどを行い、墓穴を掘ってしまった企業が最近散見されます。「ロータリアンの誇り」が心の中に少しでもあれば、決してそのようなことにはならないと確信いたします。常にロータリーバッチを心のどこかに付けておきましょう。いろいろな意味を込めて、今年のテーマは「一つ心に」といたします。

 

2019-2020年度 具体的活動

今年度は活動を広げるというよりは、じっくりとエネルギーを蓄える年度にしていきたいと思います。ロータリーにとってエネルギーとは人であります。つまり増強、退会防止を一番にあげたいと思います。地区では、若い人、女性の勧誘を奨励していますが、人生100歳の時代となってきた今では、ロータリーに理解があり、生活にゆとりのある方であれば、年齢を問わず入会して頂ければ、数十年にわたりロータリーライフを楽しんでいただけるのではないかと思います。「死ぬまでロータリアン」と言う目的を持っていただければ、心身の健康維持にもつながると思います。

女性会員に関しては増強委員会でも必死になって探しているのですがなかなか難しいのが現状です。ぜひ家庭でもロータリーの話をしていただき、奥様をはじめ家族からの情報を教えていただきたい。女性どうしのコミュニティの中から、あの人ならどうかしらといったような情報を得られるかもしれません。よろしくお願いします。

親睦活動はロータリーの二本柱のうちの1本です。故本山先生は「親睦により活力が高まり、奉仕へとつながる」とよくおっしゃっていました。従来からのイベントを継承するのはもちろんですが、最近同好会活動が少し下火のように思います。またいろいろな案を出していただければと思います。個人的には、家族も参加できるような、グルメ同好会なんかどうかと思っています。

現在4校のインターアクトクラブを抱えていますが、人口4万程度の地方都市の中規模ロータリークラブでは、将来大きな重荷となる可能性は高く、以前より画策されていたようにぜひとも一本化は必要であります。現委員長の計らいもあり、市内的には根回しをいただいているようですが、RI、地区での承認が必要かと思います。そこで青少年奉仕に通じた会員を中心に小委員会を立ち上げ、十分に戦略を練っていただき、ガバナー、ガバナー補佐訪問時に上程したいと考えています。

社会奉仕事業に関しては、現在すでに福祉行政と一体となり「認知症に強い地域づくり支援事業」プロジェクトの準備が着々となされています。補助金申請の方も完了しております。当クラブから供出した寄付金の4割近くが戻ってくることになります。フォーラム開催時などには、ご協力よろしくお願いします。

我々会員がロータリーライフを謳歌できるのも家族、特に理解を示してくれる妻があってのことであります。地区大会の玉岡かおるさんの公演にもありましたが、婦人たちの交流がもっとあればより強固なつながりができると思います。例えば年に何回か、例会の日などに、別室にて昼食会(女子会)を開催して、交流を深めてもらうという企画などはいかがでしょうか。ご婦人たちの中にはお茶や花の先生をはじめ、いろいろな趣味を持たれている方も多いようで、大いに盛り上がってくれるのではないかと思います。女性に興味のある卓話なども取り入れ、参加して頂ければと思います。女性会員獲得の貴重な情報を得る可能性も広がるのではないかと期待します。

次々年度は、当会よりガバナー補佐を出すとともに、IM開催の年となります。堀 成志会長エレクトと協力して、準備に当たりたいと思います。

定款細則の見直し年度でもありますので、検討委員会を立ち上げ、進めていくことになります。

最後にPETSにおいて浅木幸雄ガバナーがおっしゃった言葉で締めたいと思います。

「やりたいことがあれば、全力で取り組んでください。やった事に対して一緒に責任を取ります」

以上会長運営方針といたします。