2022-23 会長運営方針

シンプルに考え、スマートに行動しよう!

「えっ?取り扱い説明書がない」「電源ボタンはどこ?」
こんな驚きを初めてAppleの商品を手にしたとき感じます。
Apple社の創始者スティーブ・ジョブズの生涯を描いた書籍に彼が徹底して無駄を削ぎ落とし、品質は今まで以上に上げることに力を注いだことが描かれています。
確かにAppleのiPhoneやMacを手にした時、目に飛び込むそのシンプルなパッケージから中身まで統一されたモノトーンカラー、そしてよくある分厚い説明書や注意書きは一切存在せず、あるのはおしゃれなカード一枚。

そこにはスタート方法がイラストで描かれているだけ。あとは何も知識を必要とせず表示される画面に従うだけで商品を使い始めることができます。
言うまでもなくその機能は他社の商品を遥かに超えるものなのです。
この「無駄を削ぎ落とし、品質は今まで以上に上げる」という考えを組織に使えないだろうかと思いました。


例えばそれは
・膨らんできた事業を徹底的に削ぎ落とし、事業の中身をより充実させる。
・例会の中身をもっとシンプルにして、今まで以上に会員の親睦をはかる。
等々に置き換えることができます。


そう考えるとロータリーはまだまだ楽しくなってくるのです。
まさに阪上ガバナーの唱えられる地区テーマ「Let’s enjoy ROTARY」に通じるのではないかと思います。
今年は創立60周年の節目にあたり、人生での還暦では生まれた年の歴に戻ることから「赤ちゃんに還る」とされ、我が篠山ロータリーもその意味で創立した歴に戻るわけです。

その生まれたばかりのクラブとの一番の違いは何でしょう?
きっと「今までがこうだったからこうする」「今までにやったことないからできない」「以前にやったけど失敗したからだめだ」「あれは人気だったから今年もやろう」という過去との比較の有無ではないでしょうか。
その創立時から見た過去には失敗もなく成功もなく全て「無」で、RIから送られた羅針盤を頼りにただひたすら力を合わせて前に進むだけだったのではないでしょうか。
その時の感覚を今に当てはめると楽しいと思いませんか?


今年のクラブテーマはThink Simply,Act Smartly.
Simple(シンプル)は「ごちゃごちゃ考えない」「徹底的に削ぎ落とす」「肩に力を入れない」
等々の意味で、
Smart(スマート)は「活発に」「かっこよく」「きびきびと」「粋に」等々の意味です。
小田垣会長年度で行われた「事業の棚卸」を再度行い、徹底的に贅肉を削ぎ落として、残すべき事業は今まで以上にスマートにして再構築します。
また新型コロナの影響で親睦活動がここ数年できなかったこともあり、会員同士の繋がりを今まで以上にもっと深めることが必要です。
シンプルに考えて創立当時のようにまずは仲良くなることから始めませんか。
炉を囲んで酒を酌み交わし楽しい時間を過ごす「炉辺会合」ももっとシンプルに肩に力を入れず楽しむような場に戻します。
これも新型コロナの影響で開催できるかどうか未定ですが「楽しむ方法」はいくらでもあります。
会員の皆さんの近況も新型コロナの影響で知ることも減りました。会員の卓話をもっともっと増やして楽しみませんか?
オンラインの例会も感染対策として必要なのですが、直接会うことができないのなら、声だけでも交わして楽しみませんか?
ここ数年で失った時間や機会は取り戻すことはできませんが、その経験を活かした新たなアプローチを私たちは身につけました。
そのアプローチで各事業に取り組んでいきます。
各委員長に具体的活動はお任せしますが、基本はThink Simply,Act Smartly!! 
地元の言葉で現すならば
「ごちゃごちゃ難しいこと言うとらんと、かっこよぉ、粋にやりましょかいな」です。
またRIテーマの「IMAGINE ROTARY」からもわかるように
想像できないことは実現不可能ですが、想像できることは必ず実現可能です。
例会場で女性会員が楽しそうにお話しされてることを想像してみてください。
あの人もこの人もロータリアンになったことを想像してみてください。
数値目標の一つ
「会員増強 純増2名」
 簡単に出来そうだと思いませんか?
会員みなさんお一人お一人が想像してみてください。そしてそれを実現しましょう。
そして60周年の篠山ロータリークラブの毎日を大いに祝って大いに楽しみましょう。

2022−23年度会長  圓増亮介